西日本に大きな被害を与えた台風11号が去った今日未明はスーパームーンのピークでした。

写真は上手く撮れませんが、普段に比べてより大きく、より明るく見えました。
(※大きさで14%・明るさで30%増)
台風然り、地震然り、天体ショー然り…
人間は自然の前では無力な存在です…
これな~んだ


実はこれ、
民間気象会社
『ウェザーニューズ社』(以下WNI)が、花粉情報を提供するために観測するロボットです。
ウェザーリポーターと呼ばれる情報利用者が、自宅に設置すれば自動で観測結果がWNIに送られます。
何とも愛らしい表情に見える機器を自宅のベランダ等に吊しておくだけで、
時間単位の花粉を計数し、ネットを使って情報が送信される仕組みです。
そうして全国から集められた花粉数を集計し、
WNI社は『花粉情報(予報)』として、私達の生活に役立てています。
『ポールンロボ』と呼ばれるこの機器。
今シーズンは既に配布が終わっていますが、
毎シーズンごとに設置して下さるリポーターを募集していますので、
花粉症に悩まされている方は是非ご協力下さい。
自身で予報を出している気分になれますよ

現在はスギ花粉に続き、ヒノキ花粉に移行しているようですが、
私はイネ科(ブタクサ)に悩まされています。
しかしその頃にはこのポールンロボ、
回収されているはずです。
トホホ…
長らく書いていなかった『お天気』の話題を…

大阪では2008年2月以来になった今回の積雪。
『南岸低気圧』が主役です。
◇南岸低気圧とは?本州の南岸沖を東北東または北東に進む温帯低気圧のことです。
東シナ海付近で温帯低気圧が発生し、東に進みます。
一方大陸からの寒気が、低気圧の北西側に南下してきます。
低気圧は反時計回りに回転しますので、
進行方向前面では暖湿気流により雨が、後面では寒気の影響で雪になることが多いのです。
この低気圧はその後台風
並みに発達しながら北日本に進み、暴風雪(雨)をもたらします。春先に太平洋側に雪を降らせる、この南岸低気圧。
気象予報士試験にもたびたび登場するほど、気象の世界では当たり前ですが、
それだけ注意も必要とする低気圧です。
とは言いつつ、我が家でもこんな雪景色が楽しめました。

この後さらに『白さ』が増していきました

※2011/02/11 12:00現在 雪は止み、積もった雪が溶け始めています。
先週末の寒波も一段落し、今週は気温も高めの予想となっています。
あっ、ども

、気象予報士のザ・テツワンです

(自宅駐車場もこの通り)


※先週行ってきたSKIJAM勝山からの景色です
今回の寒波のように、厳しい冷え込みの時には
『冬将軍』という言葉をよく耳にします。
これは、ナポレオンがロシアに攻め入った時、
シベリアの寒さに打ち勝つことができず敗れ去ったことに由来しています。
実際NHKの天気予報などでも、兜を着けた武将のイラストで表現したりしています。
各局・各社とも、分かりやすい天気予報を目指しているのです
昨日は気象予報士会主催の
『気象技能講習会』に行ってきました。
本日の講義内容。

内容はこんな感じです。

内容に関してはチラッとしか読み取れないようですが、
私達にはよく理解出来る内容なのです。
それもこれも、
講師の先生が気象業界では有名な方だからです。
私達が資格取得のために勉強していた時、
大変お世話になった参考書などの著者です。
現場から離れると、知識が抜け落ちてしまったり、
日々進歩している予報技術に追い付けなくなってしまいます。
その為に気象予報士会主催で、定期的に講習会を開催しています。
私は昨年に引き続いての参加です。
その後は予報士メンバーが集まっての同窓会。
各局で活躍中のキャスターや懐かしいメンバーが、
昭和レトロなお店に集合


楽しいひとときを過ごしました
我が家における、今朝の気温と湿度。

気温26.5℃、湿度79%。
太平洋高気圧のフチを流れてきた温かく湿った風(暖湿流)と、
朝鮮半島から日本海を進む低気圧が運ぶ西よりの風(暖湿流)により、
かなり蒸し暑くなっている。
予報を見ても、この週末はお天気がぐずつき気味だ。
梅雨末期の大雨に注意が必要である。
しかし、太平洋高気圧の勢力も徐々に強くなってきているので、
梅雨明けまであと少しの所までやって来ているようだが、
果たして…?
ちなみに近畿地方は、平年だと7/19頃の梅雨明けとなっている。(昨年は7/12頃)
現在台風13号が接近中である。
9/19夕方には近畿地方に最接近する予想が出ている。

天気予報でよく見かける進路予想図だが、勘違いされている方が多い。
と言うのも、台風の進行方向に破線の円が描かれているが、
これを台風の勢力や大きさと考えている人が多いということだ。
実はこれは、
台風の中心が70%の確率でこの円内に入る範囲を表しているのである。
左上に英語表記でその説明があるが、
これはこの様な専門的な天気図でしか見られないので、
勘違いする人が多いのではないかと考える。
従って今回に限っていうと、
北寄りに進路を取れば大阪近辺を直撃するし、
南寄りに進路を取れば海上を東に進むということが分かる。
気象情報を間違って捉えると被害が拡大することもあるので、
しっかりと確認・把握することが肝心である。
7月30日に関西気象予報士会の例会で、讀賣テレビに行ってきた。

単なる見学ではなく、讀賣テレビで日々行われている
『天気予報』の現場を見学すること。
それが今回の目的である。
最初に会議室に通され、放送における防災気象情報の位置づけと取り組みのレクチャーを受け、
次にコンテンツ作成の流れや天気原稿作りなどの話を聞く。
そしていよいよ施設見学。
まずは報道部。
これは気象警報など、放送中の画面に速報を流すシステム。

その一つが
『緊急地震速報』のシステム。(画面右上の画像)

次に、YTVに気象情報を提供している
『ウェザーニューズ社』のセクションへ。
幕張本社から送られてくる情報をここで受信する。

万一のため、バックアップも万全だ。
そのデータを元に様々な気象情報が作成されるのである。

更に普段あまりお目に掛かれない所にも案内された。中継車が置かれたガレージ。

時には中継先から天気予報を放送することもある。
そして最後にスタジオに戻り、
リハーサルを見学。

この女性はタレントさんで、気象予報士ではない。
通常はこの横に我々気象予報士がついて、天気予報を伝える。
この後実際の本番を見学し、例会が終了。解散となった。
参加者は一様に、設備やシステムはもとより、
放送局そのものや番組作りというものに圧倒されていたように感じた。
幸い私はこの業界に身を置いているので、若干冷静に見て回ることが出来た。
解散後、局内の知り合いを訪ね、看板気象キャスターと名刺交換したことは黙っておくことにしよう。
たとえそれが、
職権乱用と言われようと…
7/28(月)は近畿地方中部で激しい雨になりました。
雷を伴い、兵庫県の一部や大阪中心部にも
『大雨・洪水警報』が発表されました。
自宅周辺も14時頃から雷鳴が轟きはじめ、しばらくすると激しい雨に…

ベランダから見える近くの山も雨に煙り、見えなくなりました。

この記事を書いている間も遠くで雷鳴が響いています。
発達した積乱雲がもたらす雷雨は、
上空の冷たい空気と下層の暖かい空気との摩擦で雷(静電気)が発生し、
発達した雲からは大粒の雨が激しく降ってきます。
その雨が周りの冷たい空気を引きずり下ろすと同時に、地面にたたきつけられ、
逃げ場を失ったその風は放射線状に広がり、
突風など、ダウンバーストと呼ばれるような強い風を吹かせます。
発達する積乱雲の上昇気流が強いと時には『竜巻』を起こしたりもします。
『雷が鳴るとおへそを隠せ』と、昔から言われていますが、
この時上空から吹く冷たい風でお腹を冷やさないよう、
おへそを隠してお腹を温めよ、ということのようです。
ウェザーニュースより号外が届きましたので、そのまま転載します。
号外【大阪版】

近畿梅雨明け
例年より3日早く、本日

梅雨明けが

発表されました。6月は曇りや雨の梅雨らしい天気でしたが、7月に入ると晴れた日が多く、例年より雨の少ない梅雨となりました。この先はしばらく、夏らしい

暑さが続きそうです。※ただし、夕立には注意。

週間天気予報↓
http://wni.jp/?10
次のページ