昨日は『語座(かたりざ)』の日だった。
語座とは、東京のナレーター・槇 大輔氏が主宰し、
ナレーション技術を磨いていくことを主眼にしている。
(※他のメンバーは師匠と呼んでいるが、私が師匠と呼ぶのはおこがましく、「座長」とか「槇さん」と呼んでいる。)
槇 大輔氏についてはWikipediaをご参照下さい(【読み語り】の項)
実は実験的に昨年8月に開催されたのだが、
今年5月から大阪でも正式にスタートし、私も末席に名を連ねている。
詳細はこちら→下間都代子公式ウェブサイト『アルトの世界』/語座大阪の幕開け
下間さんは語座メンバーであり、大阪で開催するにあたり尽力してくれたナレーター。
京阪電鉄の駅構内案内アナウンスの女声担当者でもあり、最近は同じ仕事をすることも多い。
さて昨日の稽古だが、事前に配布されていた題材をそれぞれがチョイスして読む(語る)のだが、
これがなかなかどうして、難しいのである。
自分が頭で「こうやろう」とか「ああしてみよう」と思っていても、思い通りに出来る訳もなく、
当然座長からのダメ出しが出る。
そして指示通りにやってみると、これがまた不思議なことにおっしゃった通りに出来るのである。
やっている最中は頭がフル回転しているので、自分自身ではどれだけ変化したのかが分りにくいが、
他のメンバーが大きく頷いたりしている所を見ると、ちゃんと出来ているのだろう。
少なくとも最初にやった読みと比べて、表現の幅が広がっていたり、意味がよく伝わったりしているのだと思う。
到達点はまだまだずっと先だが、少しずつ近づいて行ければ良いと考えている。
槇さんがおっしゃる『読み語り』の極意とは、“喋るように喋る”。
私などは、『喋るように読む』ところにようやく達した程度なのである。
先は長いが、暗中模索の状態から、どこに向かえば良いのかようやく見えてきた感じがする。
『ナレーションは奥が深い。だがそれだけやり甲斐もある。』
稽古終わりで交わした槇さんとの会話だ…